- 独立開業のための事業計画って何?
- 何を基準に事業計画書を作成すればいいのか…
- コンセプトの設定方法が分からない…
- ターゲティングって何?
- テンプレートや本を参考に作成したが全く自信がない…
- 売上や損益計画書の数字に悩んでいる…
ネイルやエステ、美容室といった美容系サロンの
事業計画でこんなお悩みお持ちではないでしょうか?
PLAN経営の骨格となる事業計画書
独立開業をすると決めた上で、まず行わなければならないのが、事業計画書の作成です。
事業計画書は、何も資金調達のため創業融資や制度融資といったことに対して金融機関に提出することだけが目的ではありません。もちろん、創業補助金などの補助金を申請するときも必要となりますが、それだけでもありません
事業計画書は、ネイルサロンやエステサロン、美容室などの美容系サロンの創業&起業後の運営指針や業務拡大に向けた経営指針にもなり得ます。その場限りの事業計画ではなく、先を見据えたものを作成する必要性があります。
その事業計画書を作成する上で、創業の動機、コンセプト、ターゲティング、セールスポイント、市場環境、販売手法、売上げや経費といった資金計画、キャッシュフロー、事業目標などの詳細を考えていかなければなりません。
この中でも起業家が躓きやすい『コンセプト』、『ターゲティング』、『セールスポイント』、『資金計画』を見ていきましょう。
CONCEPTコンセプト作りの基本は5W2H
事業計画書を作成するにあたり、まず最初に行うのがコンセプトの設定です。
まず店舗のコンセプトとは、自分が考えるネイルサロンやエステサロン、美容室のイメージを具現化させるために具体的な言葉に落としこみ、分かりやすくしたものです。
では、このコンセプトとは?
店舗経営でのコンセプトとは、ご自身の置かれた『社会的な役割』や『社会的な使命』という言葉でも表されます。ただ、社会的…といわれてもピンとこないと思いますが、このような形に置き換えると分りやすいかもしれません。
私の店舗は、
こういう人達に、こういうことを提供する
最近のお客様は、目が肥えておりますし、経験も豊富な方が多いです。そのため、来店されるお客様は、ネイルサロンやエステサロン、美容室の施術やサービス以外の部分で、『何かを得にきている』ことを忘れてはいけません。
自分が起業し、店舗開業した暁には、来店されたお客様へ『何が出来るのか?』、『何をすべきなのか?』ということを損する得するといったことを考えずに思い描いてみて、自分の魅力や持ち味を認知してそれを存分に使っていければ良いコンセプトが生まれるでしょう。
このコンセプト設定でよく使われるのが、ビジネスの基本となる『5W2H』です。
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰に)
・What(何を)
・How(どうする)
・Why(なぜ)
・HoW much(いくらで)
といった場面や出来事の設定、その理由と背景を整理することで、お店のコンセプトとイメージがより明確になり、具体性が増します。この中でコンセプトとして非常に重要なのが、『What(何を)』となります。上記での『こういうことを提供する』の部分です。
ネイルサロンやエステサロン、美容室の独立開業をされる起業家様に限らずですが、店舗を作ってからコンセプトを急いで拵える方も多くいらっしゃいますが、これはNGです。必ず、コンセプトを作ってからそこに合った店舗作りを心掛けましょう。
一般的にコンセプトは、独立開業する店舗のイメージやテーマを作ることと思われるかもしれませんが、それに限ったことではありません。
店舗のコンセプト作りとは、独立開業するにあたって、『自分の希望や夢、ビジョン』を明確にしたり、いつでも開業時の気持ちを忘れないためのバイブルとすることでもあります。
ネイルサロンやエステサロン、美容室での『コンセプト』は、事業計画書を作成するにおいても主核の部分となり、サロンを経営するための最初の道標となりますことから、何をおいても時間をかけて作りあげるべきものとなります。
TARGETINGターゲットの絞り込みは『狭く深く』
事業計画書を作成するにあたり、コンセプトの設定が完了しましたら次は、ターゲット(ターゲティング)の設定です。
上記のコンセプト設定で5w2hについて触れましたが、この中でもターゲットにあたるのが、
『Who(誰に)』
となります。なぜこのターゲティングが事業計画書において重要なのか?
それは、ターゲティングをしていない独立開業したての店舗は必ずといっていいほど価格競争といった負のスパイラルに飲み込まれてしまい、いずれジリ貧となり廃業に追い込まれます。
いずれ廃業に追い込まれる事業計画に何の意味があるでしょうか?
そのようなことにならないためにも、まずはご自身でターゲットの特徴を20?30個程度思い浮かべて、それをメモしましょう。
あくまでもターゲットは1人です。
ひとつの例として…表参道でラグジュアリーなエステサロンを開業する場合、30?40代、女性、未婚、キャリアウーマン、生活費に余裕あり、恋愛ドラマ好き、車はアウディ、多数美容雑誌購読者、ブランドを一部差し込む服装、料理が得意、趣味はゴルフ、投資にも興味あり…etc
といったことがあがってくると思います。あくまでもこれは私が思い描いたターゲット像ですので、あなたもまずは20?30個だしてみてください。
上記のような形で、ターゲットが絞られてきますとこのターゲットがエステにおいて何を望むのか何に興味があるのかも掴めてきます。
例えば、
・加齢のせいでお腹周りが気になる…
・下半身セルライト
・美脚に見せたい
・美魔女をお手本としたい…etc
といったことになり、そのターゲットが喜ぶサロン作りをして経営すると売上も上がりやすくなります。売上に直結するターゲット選定が上手くはまりますと経営安定や業務拡大にも必ず寄与します。
廃業に追い込まれる事業計画より、経営安定や業務拡大といった事業計画の方が良くありませんか?
このようなことからまずは、『Who(誰に)』⇒『What(何を)』といったこの2点をFIXさせましょう。若干の方向修正などは、ネイルサロンやエステサロン、美容室での独立開業準備中に発生しますが、大きな柱となる上記2点だけはブレさせないようにしましょう。
SALESPOINT競合差別化でお客様を囲い込む
セールスポイントは、金融機関から創業融資や制度融資を受ける際に提出する事業計画書にもきちんと記入枠が用意されている重要な事柄です。
コンセプトで来店するお客様は、ネイルサロンやエステサロン、美容室での施術やサービス以外の『何かを得にきている』といったことを説明しました。この『何か』とは何でしょうか?
それは、『ベネフィット』と呼ばれるそのお客様が持たれる『価値』です。
このベネフィットには、2種類あります。機能的ベネフィットと感情的ベネフィットです。基本的にはこの2つのどちらかもしくは両方を求めてお客様は店舗に訪れます。
…ということは、この部分が丸々店舗のセールスポイント(差別化)になれば、ターゲットとなるお客様を集客できることがわかります。
では、この機能的ベネフィットと感情的ベネフィットについて話していきましょう。
機能的ベネフィットとは?
起業家の皆様が開業を予定しておりますネイルサロンやエステサロン、美容室などの店舗でお客様(ターゲット)が求める機能的ベネフィットとはどのようなものがあるのでしょうか?
・身体に優しく、健康的
・面倒が掛からず、利便的
・施術スピードが速く、効率的
・施術内容が長く続き、経済的
・施術効果を直ぐにわかる、直感的
といったところが、機能的ベネフィットの候補に真っ先にあがるかと思います。この機能的ベネフィットが決まると自ずとターゲットに対するその演出方法も決まってくると思いませんか?
例えば、ネイルサロンの場合、爪が弱く通常のネイルが楽しめないといった時に【身体に優しく、健康的な施術】といったものがそのターゲットには非常に価値のあるものとなります。最近ですとジェルネイルがそれに値しますので、それを前面に出した手法であれば、セールスポイント(差別化)になり得ます。
感情的ベネフィットとは?
あなたが開業を予定しておりますエステサロンやネイルサロン、美容室などの店舗でお客様(ターゲット)が求める感情的ベネフィットとはどのようなものがあるのでしょうか?
・高級感、ラグジュアリー
・癒し感、リラックス
・爽快感、リフレッシュ
・優越感、スペシャル
といったところが、感情的ベネフィットの候補に真っ先にあがるかと思います。この感情的ベネフィットでは、人の持つ五感をフルに演出することで、その世界に引き込み易くなります。
例えば美容室の場合、癒しを求めているアラサー女性で独身、都心の証券会社で営業をバリバリこなすといったお客様の場合、
-
【視覚】
店舗内の設計デザインは、殺伐とした仕事のテリトリーを感じさせない色合いや空間
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【聴覚】
疲れを忘れるようなヒーリングBGM
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【触覚】
身の回りの家具や建具、小物は天然を意識した温もりあるものを使用
-
【嗅覚】
使用するシャンプーやトリートメント、おしぼりにはアロマ効果のあるものを使用
-
【味覚】
リラックス効果のあるハーブティや健康的なスムージなどを用意
のような、またお客様のストレスの捌け口もしくは相談といったお客様に寄り添う形の話術も癒しにプラス効果を与えれば、さらなるセールスポイント(差別化)になり得ます。
こんなことは『当たり前』といった声も聞こえてきそうですが、実際にはこういった当たり前のことが出来ていないところの方が多かったりします。
ここで紹介してきた機能的ベネフィットや感情的ベネフィットを全て行うことは出来きませんし、全てのベネフィットがそのターゲットに当てはまるとも限りません。まずは、自分の理想とするものとして損得勘定を一旦置いておき、考えてみることがよろしいと思います。
FINANCIAL設備資金と運転資金を確保する
起業家の皆様が一番苦手なのが、この資金計画かと思います。しかし、事業計画書の主要となる部分でもありますので、避けて通ることは出来ません。
ネイルサロンやエステサロン、美容室を独立開業するためには、どのくらい資金が必要なのか?その資金は何を基準に考えればいいのか?開業後の人件費や広告宣伝費といった運転資金はどの程度持ち合わせれば良いのか?などといった不安が開業するときには常に付きまといます。
ここではまず、独立開業する上での初期投資(設備&運転資金)はどのような項目があるのかを確認していきます。
設備資金内訳
費用名 | 構 成 |
---|---|
店舗賃貸 | 保証金(礼金)・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料・保証料 |
内外装工事 | 設計デザイン費・解体工事費・施工費 |
美容設備 | セット面&椅子・シャンプー台・リクライニングシート・給湯器等 |
運営設備 | パソコン・電話・洗濯機・冷蔵庫・家具・小物等 |
原材料 | シャンプー・パーマ材・カラー剤・化粧品等 |
広告宣伝 | ホームページ制作・看板・チラシ・DM等 |
※美容室を例にしております。
運転資金内訳
費用名 | 構 成 |
---|---|
給与 | 役員報酬、従業員給与 |
法定福利 | 雇用保険、社会保険、労働保険等 |
賃料 | 店舗運営費 |
広告宣伝 | ホームページ運営・WEB広告・チラシ・DM等 |
通信 | 電話・FAX・インターネット |
水道光熱 | 電気・ガス・水道 |
交通 | 通費勤・訪問費 |
顧問 | 税理士・社会保険労務士・弁護士 |
その他 | 交際費・融資利息等 |
金額の精査
内容の洗い出しが済みましたら今度は、その数字を具体的な数字として落としていきます。
独立開業する際、エステサロンやネイルサロン、美容室といった店舗を何処に出すのか?、店舗の内装工事費はどのくらい掛かるのか?などといったことを1つ1つ数字(金額)を出しいきましょう。
一番費用が掛かり分かり難いのが、内装工事費です。
とりあえずと言った形で予想見積りを立てたり、業者からの見積り金額が全く精査されていない概算見積りだった場合、後々思いもよらない出費が掛かることが多々あります。
そうなりますと運転資金のために取っておいた資金をサロン工事の方に回さないといけなくなり、結果、運転資金がなくなってしまって廃業せざるを得ないといったこともありますので、注意が必要です。
この事業計画書を作成するといったハードルを超えなければ、店舗の独立開業など夢のまた夢となってしまいます。だからといって適当に行ってしまうと金融機関からの創業融資や制度融資を受ける際にマイナス評価になり、書類審査や面談でバッサリと落とされてしまいます。
そのようにならないためにも、弊社が店舗経営としての指針やバイブルとして必要な事業計画書の作成サポートを行います。
MERIT弊社が選らばれる理由
弊社では、ネイルサロンやエステサロン、美容室など美容系サロンの独立開業時の事業計画書作成に必要な知識を持ち合わせており、それらをフィードバックして、起業家の皆様の創業&起業時に必要な資金調達(創業融資や制度融資、補助金など)や経営計画をサポートさせていただきます。
弊社で事業計画書作成サポートを行う場合、以下のようなメリットが挙げられます。
- 事業計画に必要な損益計画や
経費の通年計算も一緒に行ないます - 創業融資にもきちんと使える
事業計画書の作成サポートを行ないます - 色々な場面で使える事業計画書を
低価格にて作成サポートいたします - 士業には真似できないWEBや集客問題の
解決サポートも利用できます
ネイルサロンやエステサロン、美容室など美容系サロンの独立開業時の資金調達方法に悩んでいたり、事業計画書の作成方法がわからないといった起業家の皆様に合った創業&起業時の融資獲得コンサルティングにて、そのお悩みを解消できるサポートができればと思っております。
お分かりにならない点やご相談は、初回無料にて行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。