スタッフの育成でサロン運営を楽にする|エステやネイルサロン、美容室の経営戦略

2017年4月27日 経営戦略


 

前回のトピックスでは、ネイルサロンやエステサロン、美容室等の店舗のアシスタントと呼ばれるスタッフの教育について教育方法をご紹介しました。今回は、アシスタントから稼げるスタイリストやエステティシャン、ネイリストなどに昇格したスタッフへの育成について話したいと思います。
 

せっかく手塩にかけて育ったスタッフが簡単に辞めていくといった経験ありませんか?稼げるようになったスタッフが、店舗を去る理由はどんなものがあるのでしょうか?
 

・採用時に聞いていた話と違う
・スタッフの話を聞かない
・スタッフを大事にしない
・スタッフを評価しない
・現状では物足りなくなった
 

この5点が主な理由となります。もちろん、親の介護など家庭の事情で引っ越しで通えなくなるや女性の場合妊娠して、仕事が出来なくなったという理由も存在しますが、これは働いているサロンが嫌になって辞めるのではなく、致し方なくといったことからです。
 

上記の5点は、スタッフがサロンに抱く不満や嫌悪となり、自発的にサロンを退職するといったこととなります。
 

では、スタッフが抱く不満や嫌悪でサロンを去るといったクライシスを避けるためにはどうしたらよいのでしょうか?簡単です。上記の5点の逆を心掛けることです。少し深堀していきましょう。
 
 

採用時に聞いていた話と違う

 
採用時には良いことを言っていたのにも関わらず入ってみたら『全然話が違った!』といったことで、この期待を裏切られるケースでサロンを退職するスタイリストは結構多いです。これは、採用する側もされる側も採用条件や待遇などの確認が口頭ベースでしか取れていないことで、【言った言わない】といったことが発端になるケースが殆どです。
 

このようなことがないように、きちんと雇用契約書を発布し、特記事項があれば必ず雇用契約書に記載し、その内容をお互いに採用時に確認し合ってから雇用契約書のサインアップをすることで、【言った言わない】といったことは解消されます。
 
 

スタッフの話を聞かない

 
アシスタントから昇格し、稼げるようになったスタイリストやエステティシャン、ネイリストは通常自発的に動くことを覚えます。また『理想的なサロンはこれだ!』とか『こんな施術者になるぞ!』といった考えも持つようになります。
 

これは今いるサロンをより良くしようとする努力の表れで、そういった考えやニーズを同時に発信(発言)しようとします。これを真っ向から否定したり、話を全く聞かないとなればどうでしょうか?せっかくのやる気も風船のように萎んでしまいます。
 

このようにならないよう、まずはその意見に耳を傾け、一回しっかりと話を聞きましょう。良いものであれば、改良を加える相談をしながら採用し、もしNGであれば、その明確なNG理由をきちんと伝えてあげることで、少なくとも【話を聞いてもらえない】といった感情には、なり難いと考えられます。
 
 

スタッフを大事にしない

 
使用人やロボットを使ってやっていると言わんばかりに上から目線で、無理難題的な売り上げ目標やシフト変更などといった要求をすれば、せっかく頑張ろうとしているスタッフの心は荒み、サロンからドンドンと心が離れていきます。
 

雇う側と雇われる側、立場は違えど、同じ人間です。通常とは違うお願いや要望をする時には、それなりの態度が必要で、『申し訳ない』とか『ありがとう』といった気持ちや言葉を忘れずに接していければ、スタッフも『サロンが困っているのだから何とかしなきゃ!』と思い、お互いに歩み寄りそして寄り添うことができると思います。
 
 

スタッフを評価しない

 
スタッフが、サロンが困っているときに助けても、自発的に動いて売上げをあげても、評価に繋がらなければ【暖簾に腕押し】といった形で、張り合いを感じず、頑張っても意味がないと思ってしまいます。
 

スタッフが『どうせ評価されないなら給料分だけ仕事していれば良い』と考え始めると、サロンの売上げはドンドン落ちてきます。その時点で給料分の仕事は既に行っていないことが殆どだからです。
 

こうならないためにもきちんと評価しなければなりませんが、評価の方法は色々あります。責任ある立場に就かせるとか、表彰するとか…原則は、その先にきちんとお給金に結びつけることが重要で、こうすることでスタッフは【評価してもらっている】といったことが分かり易くなります。
 
 

現状では物足りなくなった

 
サロンの体勢が時代に合っていないことへの落胆などがこの感情を加速させる原因ともいえます。せっかくスタッフがやる気もあり、新しい技術の導入や学ぶ心を持っていても、サロン側がこれを否定してしまって現状維持を続ければ、スタッフが現状では物足りないと感じて退職してしまうだけではなく、やがて顧客も新しく良い技術を提供するサロンに移ってしまいます。
 

こうならないよう、常に情報にはアンテナを張りながら、スタッフとの会話でヒントを得ながら、ビルドアップしていくことで、スタッフにも顧客にも【現状では物足りなくなった】といった感情を抱かせないことができるものです。
 

また今まで伝えてきた上記の集大成が、この感情に結びつくこともありますので、注意が必要です。
 

 

今までのことを注意しながら稼げるスタイリストやエステティシャン、ネイリストを育成することで、もちろん売上げもあがりますが、オーナー様の右腕を作ることでサロンの運営を楽にすることができます。
 

オーナー様がサロンに出向かなくても右腕となるスタッフがいれば、そのスタッフを中心にサロンを運営させ、重要な決定事項のみオーナー様が判断を下すといったことで、業務の軽減になります。
 

将来的には、その店舗を右腕のスタッフに任せ、多店舗展開となる次の店舗の開業準備にも取り掛かることができます。
サロンで多店舗化しているところは、基本この手法で店舗を増やしていきます。
 

こういったことからスタッフの育成でサロン運営を楽にしたり、また多店舗展開できれば、経営の幅もグッと広がりますことから是非とも稼げるようになったスタッフの育成に励んでいただければと思います。
 

弊社では、店舗の集客だけでなく売上UPをサポートさせていただきます。
 

上記はあくまでも一例ですが、
 

『もっと詳細を知って売上を上げたい!』
『詳細は良いから実際にやって欲しい!』
 

というオーナー様は、弊社にてコンサルティングを受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

 

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