ネイルサロンやエステサロン、美容室等のオーナー様で店舗のアシスタントと呼ばれるスタッフの教育に頭を痛めている方も非常に多いです。
アシスタントと呼ばれるスタッフの教育は、ネイルサロンやエステサロン、美容室などのサロンに限らず、店舗の売上を伸ばしたり、また店舗を成長させていく上で非常に重要なファクターとなります。
このスタッフの教育には2つあり、まだ店舗へ売上げをもたらすことのできないアシスタントの【教育】とスタイリストやエステティシャン、ネイリストなどといった既に店舗へ売上げをもたらしているスタッフを幹部に引き上げる【育成】といったものがあります。
教育と育成は、同じ意味に感じますが、少し違います。【教育】とは、その者に知識を与え、基本技術の習得だけを目指したものを指し、一方【育成】は、教育にプラスαの『未知の可能性を見つける』ことや『潜在している才能を引き出す』ことを念頭においています。
共に、成長させるという目的は同じことにはなりますが、目指すゴール(目標)が違うことになります。【教育】は、半人前を一人前に、【育成】は、一人前をより一層上に引き上げるさせることがゴールなのです。
話を戻します。
1人サロンではこの問題はないですが、2人以上で店舗を動かしている場合、この教育と育成の中で殆どのオーナー様が共通して思うのが、アシスタントの教育です。
最近のアシスタントは、
『直ぐに弱音を吐いて辞めていく』
『全然練習しないから腕が上達しない』
等といったことはよく聞くことですし、こちらをご覧いただいているオーナー様や店舗の教育者様もそう思っているはずです。
このアシスタントの教育方法が上手くいけば、腕や対応力、接客力も上達してアシスタントからスタイリストやエステティシャン、ネイリストなどへ昇格するといったことや、店舗に嫌気がさして直ぐに辞めていくといった行動をとらなくなるかもしれません。アシスタントの教育方法とアシスタントの昇格と退職は確実にそして密接に連動しています。
きっと今まで、オーナー様や店舗の教育者様自身が受けてきた教育方法を使ってアシスタントを教育している方が殆どかと思いますが、その教育方法、本当に合っていますか?
人は十人十色ですので、全てが型として当てはまるといったことは少ないです。もし現在、アシスタントの教育が上手くいっていかず、腕が上達していなかったり、今まで離職率が高かったり、現にアシスタントが退職に傾いているといった不穏な動きがある場合は、一度店舗の教育方法を見直すべきだと思います。
1つの固定した教育方法ではなく、色々な教育方法を使ってみて、そのアシスタントに当てはまるものをチョイスできれば、ある程度教育に関しての問題は解決できますので、是非とも考えてみては如何でしょうか。
『そんないくつも教育方法は持ち合わせていないし、時間もない!』といったオーナー様や店舗の教育者様には、ある2つのことを行うことで、アシスタントの気持ちなどに変化がでてくるかと思いますので、そちらを実行してみては如何でしょうか?
目標設定
3ヶ月先、半年先、1年先、2年先…ときちんと目標を設定し、それを達成させるためにどうしたら良いのかといったことをアシスタントに考えさせるとことは、非常に重要です。もちろん考えさせるだけでなく、それをきちんと実行しているかといった審査を行う必要性があります。
先の見えない仕事や目標もなくただ漠然と仕事をしている場合、アシスタントは中々スタイリストやエステティシャン、ネイリストなど稼げるスタッフへ育ちません。当面、アシスタントの目標は、スタイリストやエステティシャン、ネイリストなどへの昇格かと思いますが、その先のビジョンなども含めて目標設定を行うことをお勧めいたします。
意識改革
最近のアシスタントでよく見られます『指示待ち』。ある程度仕事の飲み込みも早く、気遣いもできるのですが、何かをお願いされることを待っている風潮が多くあります。いわゆる、ただただ様子を見ているだけで、積極性がないということです。
これについては、きっとアシスタントという意識で仕事をしているからだと思います。アシスタントの意識の中で、アシスタントという仕事は、スタイリストやエステティシャン、ネイリストなどの『補助』といった自発性がない仕事の分類としてカテゴライズしてしまっていることが原因ではないでしょうか。
この時点で、オーナー様や店舗の教育者様が思う意識『アシスタントから稼げるスタッフへの昇格』とアシスタントが思う意識『いつまで経っても補助』では、ギャップが生じてしまっており、このギャップを埋めることなく業務を進めてしまっているので、お互いに不平不満がでてくる結果となります。
なので、オーナー様や店舗の教育者様が思う意識をきちんとアシスタントに伝える必要性があります。現在の仕事は、補助ではなく、スタイリストやエステティシャン、ネイリストなどになるため必要なことといったことを。
またアシスタントが持っている『アシスタントだから責任は自分でとる必要性はない』といった考えも改めさせる必要性があります。もちろんアシスタントの意識改革だけ行っても、そこについてくる気持ちや行動が、サロン一体となって表れなければ全くもって意味がありません。
アシスタントの意識を改革させるのであれば、オーナー様や店舗の教育者様自身も変わる必要性があります。
コチラをご覧いただいている皆様もアシスタントが稼げるスタイリストやエステティシャン、ネイリストなどに昇格できればどれだけ店舗の運営が楽になるかといったことを実感しているかと思います。
アシスタントの教育については色々思うところはあると思いますが、きっと何かを変えたいためにこちらのページをご覧いただいている方が多いと思いますので、現状打破するために、まずはオーナー様や店舗の教育者様自身ご自身が率先して行動に移してみてください。
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