集客の相談事例(前編)|エステやネイルサロン、美容室のコンサルティング

2017年4月15日 経営戦略


 

都内の激戦区で美容室を経営されているオーナー様より集客のご相談をいただき、集客から経営といった総合的なコンサルティングにてサポートさせていただいておりますが、その中で同じような悩みを持つサロンオーナー様のために記事掲載の了解をいただきましたので、その集客相談の事例と善後策の一部を今回、紹介させていただきます。
 
 

集客の相談内容

 
現状、WEBにて集客を試みるも思ったほど集客が出来ておらず、新規客の集客方法に限界を感じているので、WEBでもチラシでも良いので集客力上げてもらいたい。
 

新規客が思った以上にリピートしないため、新規客を積極的に取らざるを得ない。もちろん新規客も取りたいが、できればリピーターを育てたい。
 
 

現状と過去の把握

 

■ホームページ
現状、無料サイトのものを使って運用しているため、特段費用は掛かっていない。
 

■顧客の年齢層
現状、10~20代の女性といった方はさほど多くなく、基本30~60代の女性がボリュームゾーン。特に40~50代が多い。
 

■WEB広告
ホ●ペに多額の広告費を投下するもジプシーばかり集まり、その後の再来(リピート)に繋がらず、結局は費用対効果が悪く、広告を行った分だけ赤字となるので、現在は中止している。その他のWEB広告は特に行っていない。
 

■セミナー
WEBで話題のセミナーに参加してみてその内容を実践するも殆ど効果はなかった。
 

■SNS
現状、紙媒体(チラシやDM)での集客手法はほとんど行わず、専らWEBのホームページ(ブログ)やfacebook、twitterといったSNSを中心に発信を行っている。
 

■リピート対策
どのように行えばいいのかさっぱり分からない。自分が分からないから従業員への指示もできない。
 

■その他
顧客から髪に対する相談をよく受けることがある。
 
 

改善策の提案

 
相談内容と現状と過去の把握において、問題(課題)が浮き上がってきました。問題(課題)は、現況の顧客の把握が出来ていないため、集客のベクトルが間違っていることやWEBで集客するのにも関わらず、ホームページの内容に力が入っていないといった点です。
 

特にホームページ部分とWEB広告部分をきっちりと融合することが出来れば、確実に新規顧客は増えます。そのことを踏まえ総合的にコンサルティングしていきます。
 
 

ホームページの問題

 
まず無料サイトや大手の無料ブログ形式のホームページでは、要らない広告が出没することが殆どで、訪れた顧客から嫌がられるケースが多いことがあります。
 

このようなサイトの場合、独自ドメインでの運用もできず、無料サイトや大手の無料ブログといった運用元のドメインに付属されるものなので、検索エンジンでの上位表示(SEO)にも弱く、また顧客からの信用度も低くなりがちです。
 

なぜ顧客から信用度が低いかというと、『このお店は独自ドメインを取ることもできない弱小』などといったネガティブな発想がついてしまうからです。
 

またホームページの中身も無料だけあって、デザインや仕掛けにどうしても制限がでてしまうため、マーケティングとしての技法を取り入れることに限りがあるため、ホームページの威力が半減以下に落ちてしまいます。
 

 

ホームページの改善策①

 
まずは、ホームページを構築するためのサーバ(保管庫)と独自ドメイン(住所)を取得します。通常、両方合わせても年間の維持費は数千円程度しか掛かりませんので、。次にマーケティング技法を取り入れたホームページを構築していきます。

 

 
 

 

ホームページの改善策②

 
今回のクライアント様の場合、自分の強みにしている技術と顧客からよく相談されている事柄がリンクしていました。クライアント様が伝えたいことと顧客が聞きたいことがマッチしていることは非常に強みになります。その強みの内容をきちんとホームページ内で打ち出すことはマーケティング技法として基礎中の基礎です。
 
また今までの無料サイトで様々なコンテンツを発信してきていたのですが、顧客が見た時に逆にコンテンツが多すぎて分かり辛いといった難点もありましたことから、メインメニューでは、店舗の強みを押し出し、サブメニューでその他のコンテンツに入れることとして、まずは新規の顧客にメインメニューで興味を持たせることとしました。

 

 
 

 

ホームページの改善策③

 
ホームページに興味を持たせるような仕掛けをしてもその後のコンテンツの内容が、分かり難かったり&読み難かったりしたらその仕掛けは台無しとなってしまいます。
 
私共で必ずホームページ制作時に上記の点で注意するのが、専門的な用語を使わず、中学生が見ても分かるくらいのレベルにしたり、料金表には顧客が不安に思うような【~】といった表記はなるべく避けるといったことも重要です。
 
また年齢層的にも中高年層が厚いといったことから、文字の大きさなどにも注意します。特にスマホで文字が小さくなってしまった場合、中高年齢層だとページからの離脱率が跳ね上がるため、少し大きめで設定します。

 

 
 

WEB広告の問題

 
弊社のクライアント様でホ●ペで高額な広告枠を購入しその部分で黒字になったというお客様は殆どおりません。あくまでもホ●ペなどのポータルサイトは利益を生む広告ではなく、顧客に認知してもらうための広告と思わなければなりません。
 
ブログやfacebook、twitterといったSNSでの配信を行ったとしても限界がありますし、きちんと対象となる顧客にホームページを見てもらう(認知してもらう)必要性があります。
 
ただ闇雲にWEB広告を出しても、ターゲットとなる地域に配信されなければ無駄打ちになってしまうことから費用対効果が悪くなってしまうことが考えられる。
 

 

WEB広告の改善策①

 
さすがに無料での告知には限界があるので、やはりきちんと有料の広告枠を使うための予算取りが必要です。その中で効率よくWEB広告を行うためにGoogleやYahooといった検索エンジン上でのリスティング広告があります。
 
リスティング広告は、広告文などの審査が完了すれば直ぐに告知を開始でき、広告を投下したい地域や日時の設定ができるので、ターゲットとなる地域に向けて集中的に広告を打つことも可能です。
 
またリスティング広告は、広告が表示されているだけなら広告費が掛かららず無料で、クリックされた分だけが広告費として掛かることから無駄な広告費用を抑えることもできます。

 

 
 

 

WEB広告の改善策②

 
リスティング広告は審査が完了すれば、直ぐに広告を表示できるといった即効性がありますが、それだけではなく中長期的に見た時のWEB戦略として【SEO対策】や【MEO対策】の準備を考えます。
 
SEO対策やMEO対策の詳細は、このサイトのヘッダーメニュー(グローバルメニュー)内の【WEB集客】に入っておりますので、割愛させていただきますが、両方とも検索エンジン上での上位表示を意味します。
 
人間は心理上、広告のように明らかに【営利】なものよりも自然に湧き出ている感じのようなもの【非営利】的なものを好みます。SEOやMEOは、『検索エンジンで調べたキーワードが自然に上位表示されている』といった認識が強いことから非営利感が強いため、広告よりクリック率が自ずと高くなります。
 
広告予算に余裕があれば、SEO対策とMEO対策を同時に進めることにしますが、中々そのような環境ではない場合、サロンのようなリアル店舗であれば、対策するキーワードにもよりますがMEO対策の方が、来客に直結する可能性は高くなります。
 
これはMEOの場合、キーワード検索⇒検索結果表示がされた時点で、既に電話予約できるツールが用意されているため、そのツールから電話予約や問い合わせをすることもあることからSEOよりも起こすアクションが少ないため、来客率UPに繋がる可能性が高くなります。顧客の起こすアクションがWEB上で少なければ少ないほど、成約率もアップするといったことからです。

 

 
 

今回の顧客層から考え、コチラからのコンサルティングでfacebookやtwitterといったSNSには余り力を入れておりません。もちろん情報を発信する分には問題ないですが、今回はそれ以前に行わなければならない対策があったため、このような感じの対策となりました。
 

上記のホームページの見直しとWEB広告の展開次第で、facebookやtwitterといったSNSへのテコ入れも考えなくもないですが、現状では様子見といった形です。
 

直すならいっぺんに!っといった感覚もありますが、マーケティングでは、どの部分の改善がきちんと成果が出ているのかといったことを分析しながら行うことで、PDCAサイクルを回し、結果的に良くなるといった方向へ導きます。
 

ひとまずこれで、新規客の獲得方法の方向転換がされることとなりましたが、もう一つ問題が残っております。それは、【リピーターを育てる】といった点です。
 

コチラについては、次のトピックスで触れたいと思います。

 

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